韓国料理大図鑑

ソルロンタン

 

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설렁탕】 ソルロンタン

説明:牛肉、牛骨、内臓などの各部位を煮込んだスープ

カテゴリ:鍋・スープ料理

価格:1人前4,0006,000ウォン

場所:専門店、食堂

辛さ:―――

 

 

 

料理概要

 

牛肉、牛骨、内臓などの各部位を煮込んだスープ。特に決まった漢字表記はなく、各店ごとに先農湯、または雪濃湯などの当て字を利用している。大きな鍋にたっぷりの水を注ぎ、臭い消しに生姜、ネギ、ニンニクなどを加え、丁寧にあくをすくいながら煮こんでいく。牛は基本的に肉、骨、内臓などすべての部位を使用する。長時間じっくり煮ることによって、肉と骨の旨みが溶け出し、乳白色のスープができあがる。充分に煮こんだら骨は取りだし、肉や内臓部分など食べやすい大きさに切り、具として利用する。トゥッペギと呼ばれる1人用の土鍋に移し、塩、みじん切りネギ、タデギ(醤油、塩、ニンニク、生姜、唐辛子などを混ぜた合わせ調味料)などを添えて供す。味付けは薄く、食べる人がこれらの調味料を用い自分で好みに味つける。ソルロンタンの中にご飯を入れて食べてもよい。初めからご飯が入って出てくる場合もある。主に専門店で食べるメニューだが、普通の食堂でも出しているところがある。類似の料理としては、コムタントガニタンなどがある。

 

料理の由来

 

ソルロンタンの由来にはいくつかの説がある。そのひとつが朝鮮時代に祭祀が行われた、先農檀(現在の東大門区祭基洞に位置)を語源とする説。先農檀では李朝時代に農事と縁の深い神農氏と后稷氏を主神として、豊作を祈願した先農祭という祭祀が行われた。この祭祀では国王が自ら牛を追って畑を耕し、農事の大切さを国民に説いた。そしてその祭祀を行った後、祭祀に使った牛を大きな鍋で煮込んでふるまったという。これを先農檀で煮たスープという意味で先農湯(ソンノンタン)と呼び、これが後になまってソルロンタンになったとする説が有力だ。これに対し、朝鮮王朝関係の深かった元の言葉(蒙古語)に語源を求める説もある。蒙古語では肉を煮たスープのことをシュルルと呼び、これがソルロンタンという料理名に転化したとする説で、主に李盛雨教授(故人)によって唱えられた。

 

ソルロンタンとコムタンの違い

 

ソルロンタンとよく煮た料理にコムタンがあり、この両者は混同されることが多い。コムタンは長い時間かけて煮出したスープという意味なので、ソルロンタンも広義のコムタンだと言うことができる。細かな違いとしては、ソルロンタンはコムタンに比べて骨が多く入り、骨髄までが煮出されて白濁している点があげられる。ただし、現代においてはその違いが曖昧になっており、白濁したコムタンも少なくないのが現状である。

 

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