【タッカルビ(닭갈비)】
説明:鶏肉と野菜を鉄板で辛く炒めた料理
標準価格:1人前2500〜5000ウォン
場所:専門店
辛さ:★★−
一言:日本上陸の急先鋒
(円形の鉄板で焼き、みんなでつついて食べる)
【タッカルビ】
鶏肉と野菜を鉄板で辛く炒めた料理。タッは鶏、カルビは肋骨及びそのまわりの肉という意味だが、牛カルビのように骨をはずしながら食べることから名付けられたもので、肋骨まわりの肉を材料に使っているという意味ではない。最近では日本でも名前が知られるようになり、ダッカルビと濁って発音される場合もある。大きな円形の鉄板にぶつ切りにした鶏肉、キャベツ、タマネギ、ニンジン、サツマイモ、韓国モチなどを入れ、コチュジャンベースのタレをかけて炒める。鉄板ごと供され、目の前で調理される場合が多く、出来あがったら直接鉄板に箸をのばすかたちで食べられる。全部食べずに、少量残した上で、ごはんを足してチャーハンのようにして食べても美味しい。主に専門店で食べられる料理である。骨付きの場合と骨なしの場合があり、名前が付けられた理由からも骨付きが正式とされるが、現在は食べやすさという点から骨なしのタッカルビを出す店のほうが多い。
【タッカルビの歴史】
タッカルビといえば江原道春川の名物料理として名高いが、実際には江原道洪川が発祥の地とされている。洪川で冬の農閑期に酒の肴や、ごはんのおかずとして家庭で作られた鶏の鍋料理のことをタッカルビと呼んだのが由来だ。現在のタッカルビとは違い、スープの多いタットリタンに近い料理であり、現在でも洪川ではこの鍋料理が残っている。春川の人がこのタッカルビを地元に持ち帰り、アレンジを加えたのが現在のタッカルビである。最初は鉄板ではなく、金網で鶏肉を焼きかぶりついて食べる料理だった。それがいつしか鉄板の上で焼くスタイルへと変わり、野菜などを入れて辛く味付ける料理へと発展していった。ソウルでは90年代に入って流行し、あちこちの繁華街でタッカルビ専門店が立ち並ぶようになった。日本では2000年になって専門店がチェーン展開を始めたり、コンビニやファミリーレストランでメニューに並ぶようになった。
【コラム】 〜モモ肉でもカルビとはこれいかに〜
タッカルビは鶏のカルビと訳されることが多い。そのためタッカルビはソカルビ(牛カルビ)、テジカルビ(豚カルビ)という名前の酷似した料理と混同されることが多いが、これらの料理とは根本的に違う。牛カルビ、豚カルビは、カルビ(肋骨及びそのまわりの肉)を焼いた料理であり、材料となる肉の部位を指し示しているのに対し、タッカルビは牛や豚のカルビを食べるように、骨をこそげながら食べる見た目から付けられた名前である。そもそも鶏にカルビという部位はない。日本でも鶏にバラ肉(アバラ肉)がないのと同じだ。タッカルビに使用される肉は、主にモモ肉、胸肉であり、カルビでは決してない。タッカルビを鶏のカルビと訳してしまう危険性がここにある。