【チムタク(찜닭)】
説明:丸鳥を野菜や麺などと一緒に煮込んだ料理
標準価格:鶏一匹18000ウォン前後
場所:専門店
辛さ:★−−
一言:2001年の大ブレイクメニュー
(チムタク。大皿に盛られて出てくる。)
【チムタク】
丸鳥を野菜や麺などと一緒に煮込んだ料理。蒸し煮にした鶏という意味で、タッチム(닭찜)とも呼ばれる。もともとは慶尚北道安東の名物料理で、2001年にソウルで大ブレイクして一躍有名になった。鶏肉をニンジン、タマネギ、ジャガイモ、キュウリ、トウガラシなどの野菜やタンミョン(春雨)などと共に長時間煮こみ、醤油、砂糖、ゴマ油などで味付ける。注文は鶏肉を1匹、1匹半、2匹というように何匹単位でなされ、大皿に盛られたものを数人で囲んで食べるのが一般的である。2001年だけでもソウルを中心に専門店が数多く登場し、ちょっとした繁華街であればどこでも食べられるようになった。今後新しい食文化として生き残るのか、一過性のブームで終わってしまうかは判断が難しいところではあるが、現在の人気はしばらく続くものとみられる。
【チムタクの歴史】
チムタクはもともと慶尚北道安東の名物料理で、1980年代中頃に、鶏料理を専門とする店が集まった在来市場から生まれたといわれている。チムタク専門店のホームページなどを見ると、タットリタン(鶏肉と野菜を甘辛に煮こんだ)を食べていた客が、自分の好みに合うようにジャガイモやタマネギなどの具を足してもらったところから新しい料理へと発展していったというエピソードが紹介されている。その安東地方の名物がソウルに進出してきたのは2000年の10月。安東と大邱(テグ)出身の30代の若者が集まって大学路に「鳳雛チムタク」という店をオープンさせた。カフェのような洒落た雰囲気と、甘辛い鶏肉の味、ボリュームなどが評判を呼び店舗数が増え、また違うチェーン店も続々と登場し2001年には大ブームへと発展した。
【コラム】 〜携帯電話で順番待ち〜
2001年の秋。チムタク屋は常に人が一杯だった。しかし店の前に行列はない。順番待ちをしている人たちは行儀良く1列に並んで待っているのではなく、それぞれが適当な場所に固まって待っており、中には店側が用意していたと見られるバトミントンに興じている人たちもいる。店の前には罫線の引かれたホワイトボードがひとつ置かれており、そこにはなにやら数字が書かれていた。よく見るとそれは携帯電話の番号であった。席が空くと店長らしき人が、ホワイトボードを見て電話をかける。そう、順番は行列によってではなく、携帯電話の番号順で整理されているのだ。電話番号だけを残しておいて、他の店を探しにいってもよい。極めて合理的なシステムであり、また行列を作れない韓国人らしいやり方であるともいえる。