チャプチェ잡채

説明:春雨と野菜の炒め物

標準価格:店によって様々

場所:中華料理屋など

辛さ:−−−

一言:日本の韓国料理屋では定番メニュー

 

(ゴマ油の香ばしさが食欲をそそる。)

 

【チャプチェ】

タンミョン(春雨)と野菜を炒めた料理。漢字では雑菜と書く。細切りにした野菜やキノコ、牛肉などとタンミョン(春雨)をゴマ油で炒めた料理。家庭ではそのときにある野菜を用いて作り、特に材料が決められているわけではない。従ってタマネギ、ニンジン、キュウリ、セリ、タケノコ、トウガラシ、キキョウの根など多様な野菜が用いられる。キノコもシイタケ、ヒラタケ、イワタケなど様々なものが使われる。中華料理と宮廷料理の両方にルーツがあり、中華料理屋のメニューにある一方で、韓定食の中に登場する場合もある。家庭でもよく作られ、屋台や学生食堂などでも食べられる。日本にある韓国料理屋ではサイドメニューとして親しまれ、その店が専門とする料理に関係なくメニューに載せられているケースが多い。またチャプチェをごはんに載せたチャプチェパプ(잡채밥)も人気が高い。

 

【チャプチェの歴史】

1670年ごろに書かれた『飲食知味方』にチャプチェの作り方が紹介されている。ここでは野菜、山菜、キノコの類を材料として20種類も紹介されているが、全部を使うわけではなく、あるものを利用して作るようにと注釈が加えられている。しかし、この中にタンミョン(春雨)は入っておらず、1700年代に書かれた『飲食譜』にも、「各種野菜を切りそろえ油と醤油で炒める」としか書かれていない。李朝時代のチャプチェとは細切りにした野菜の炒め物であったことがわかる。現在食べられているタンミョンが入ったチャプチェは後世中国から渡ってきた中華料理のひとつである。タンミョンも漢字で「唐麺」と書き、中国から来たものとして知られる。中華料理のチャプチェが入ってきて、こちらが一般的なチャプチェとして定着したのだ。

 

【コラム】 〜韓国ではどこに?〜

某韓国ポータルサイトの掲示板で、「チャプチェは日本の韓国料理店では一般的なメニュー知られるが、韓国ではどこで食べられるのかわからない」という書き込みを見たことがある。それに対して韓定食の一品として出てくるという答えと、中華料理屋で食べられるという2つの異なった答えが返された。もともとは宮廷料理でもある韓定食と、外国料理店の両方で食べられるというのはずいぶんおかしな話であるが、これはどちらも正しい。その理由はチャプチェの歴史で書いたように、チャプチェには2つのルーツが存在するからである。チャプチェは李朝時代から続く歴史ある料理であり、中華料理でもある。現在はタンミョン(春雨)の入った中国式のチャプチェが主流であるが、それだけがチャプチェではないのだ。