【ピンデトック(빈대떡)】
説明:緑豆粉に具を入れ煎餅状に焼いた餅
標準価格:1人前5〜8000ウォン
場所:民俗酒場など
辛さ:−−−
一言:マッコルリによく合います
(外側はサクサクとして中はねっとりうまい。)
【ピンデトック】
緑豆粉に具を入れ煎餅状に焼いた餅。またピンジャトック(貧者餅)とも呼ばれる。店によってはノクトゥジョン(緑豆のジョン)、ノクトゥチヂミ(緑豆のチヂミ)などの名前で売られていることもある。少量の水と共に石臼、またはミキサーで粗めに挽いた緑豆に、牛肉、長ネギ、白菜キムチなどの具を入れ、フライパンなどで焼いた料理で、日本のお好み焼きに似ている。醤油、酢、砂糖などを混ぜたタレにつけて食べる。民俗酒場などでおつまみとして出されるほか、家庭でも作られ、特に祭祀を行う際には不可欠の食品とされる。
【ピンデトックの歴史】
ピンデトックは1670年頃に李時明夫人張氏によって書かれた『飲食知味方』にピンジャトック(貧者餅)として、文献上初めて登場する。そこには調理法として「緑豆の皮を剥きやや濃い目に挽く。鉄板にピンジャトックが沈まない程度に油を敷き、挽いた緑豆を少なめに入れ、蜂蜜と練ったアズキを具として入れる。その上にまた緑豆をかぶせ、ひっくり返して表面が柚子色になるまで焼く」と書かれている。1809年に憑虚閣李氏によって書かれた『閨閤叢書』にも「栗に蜂蜜をまぶした具を置く」と書かれており、李朝時代までは現在と異なり、甘い菓子の一種であったことがわかる。その後、時代が進むにしたがい、名称そのままで具を入れずに作るようになったと推測される。
【コラム】 〜貧者餅の由来〜
古い料理書などではピンデトックよりもピンジャトック(貧者餅)を使う場合が多い。ピンジャトックはもともと祭祀を行う時に、油で焼いた肉を高く積み上げるときに下敷き用として使われた。こうした祭祀を行うのは富裕層に限定されており、これらの下敷き用の台を食べることはせず、市中の貧しいものに分け与えることにした。また凶作のときも施し用として同様の料理が作られたといい、そこから貧しい者の餅という意味でピンジャトック(貧者餅)と名付けられた。これがピンデトックの名に変わっていった理由には諸説ある、ピンジャトックの形状が南京虫に似ており、韓国語で南京虫を表す「ピンデ」がピンジャと入れ代わってピンデトックに変化したという説や、賓客をもてなすほど美味しい餅ということでピンデトック(賓待餅)になったという説など様々ある。