参鶏湯−サムゲタン삼계탕

説明:若鶏の内臓を抜きモチ米・ナツメ・栗・高麗人参などを詰めて煮込んだ料理

標準価格:1人前7000〜10000ウォン

場所:専門店、食堂

辛さ:―――

一言:夏の季節料理としても有名

 

(器に鶏がまるごと一匹入っている。)

 

【参鶏湯−サムゲタン】

 若鶏の内臓を抜き中にモチ米・ナツメ・栗・高麗人参などを詰めて煮込んだ料理。鶏参湯(ケサムタン)とも呼ばれる。参鶏湯の「参」は高麗人参を表し、普通若鶏1匹を1人分として供する。ネギ、ニンニクなどとともに、骨が自然に外れるくらいまで柔らかく煮込まれ、そのスープも同時に味わう。調理の際に味付けはほとんどなされず、食卓にて食べる人が塩や胡椒で好みに味付ける。稀に一般の食堂でも参鶏湯を出すところもあるが、主に専門店で食べられるメニューである。補身湯(ポシンタン)と並び三伏(サンボク)の季節料理としても知られる。類似の料理として、量が多いため鶏を半分にして供する半鶏湯(パンゲタン)や、烏骨鶏を用いたて作る、烏骨鶏湯(オゴルゲタン)などがある。烏骨鶏湯は通常の参鶏湯よりも、薬効があり、また味がよいとされる。烏骨鶏湯は主に専門店のみで供され、値段も通常のサムゲタンより1.5〜2倍ほど高い。

 

※三伏:夏至から数えて3度目の庚の日である「初伏」と、4度目の庚の日である「中伏」、立秋後初めての庚の日である「末伏」の総称であり、1年中で最も暑い時期だとされる。

 

【参鶏湯の歴史】

柳重臨によって1766年に書かれた『増補山林経済』には、軟鶏蒸(ヨンゲチム)という料理が紹介されており、「雛鶏の腹にさまざまな具と香辛料を詰めて水で煮てから、ゴマ油と醤油を加えてさらに蒸し煮する」と記されている。咸鏡道(ハムギョンド)ではかつて、三伏にこの軟鶏蒸を食べる風習があり、現在では三伏に夏バテを避ける季節食として参鶏湯を食べることからも、軟鶏蒸が参鶏湯のルーツにあたる料理であると考えられる。名前に「参」の字がつくように、高麗人参の入ったものを参鶏湯と呼ぶが、これは宮廷料理のメニューには登場しない。つまり、李朝時代以降に発明された比較的新しい料理であると推定される。

 

【コラム】 〜家庭で作る参鶏湯〜

現在韓国のスーパーでは参鶏湯セットというものが売られている。鶏肉を始め、高麗人参、ナツメ、もち米などの、参鶏湯に必要な材料をすべてまとめたもので、手間無く参鶏湯が作れるため人気を得ている。三伏が近づくとこれらのセットメニューが店頭に並び、顧客の目を引く目玉商品として展開されている。最近ではただのセットにとどまらず、竹筒に材料を詰めたものや、材料に冬虫夏草を加えたもの、またエサとしてコオロギを食べさせたコオロギ鶏(キトゥラミタク)の参鶏湯セットなど付加価値をつけた商品も登場している。