ソルロンタン설렁탕

説明:牛の頭、足、ひじ肉、骨、内臓などを煮こんだタン

標準価格:1人前5000〜8000ウォン

場所:専門店、食堂

辛さ:―――

一言:辛くない韓国料理を食べたい人に。

 

(ソルロンタン。ご飯を入れて食べてもよい。)

 

ソルロンタン

牛の頭、足、ひじ肉、骨、内臓などを煮こんだタン。長時間じっくり煮ることによって、肉と骨の旨みが溶け出し乳白色のスープができあがる。大きな鍋にたっぷりの水を注ぎ、臭い消しに生姜、ネギ、ニンニクなどを入れ、丁寧にあくをすくいながら煮こんでいく。充分に煮こんだら骨は取りだし、肉や内臓部分は食べやすい大きさに切って具として利用する。トゥッペギと呼ばれる1人用の土鍋に移し、塩、みじん切りネギ、タデギ(醤油、塩、ニンニク、生姜、唐辛子などを混ぜた合わせ調味料)などを添えて供される。これらを用い食べる人が自分で好みの味をつけ食べる。ご飯をソルロンタンの中に入れて食べてもよい。ソルロンタンは専門店があるが、普通の食堂でも場所によってはソルロンタンを出すところがある。

 

【ソルロンタンの歴史】

ソルロンタンは李朝時代に先農檀と籍田(王室所有の土地)で行われた先農祭という行事に由来する。現在の東大門区祭基洞に位置する先農檀では、李朝時代に農事と縁の深い神農氏と后稷氏を主神として豊作を祈願した祭祀が行われた。新羅時代には1年に3回立春が過ぎた後の、最初の亥の日に先農祭が行われたが、やがて簡素化され、啓蟄を過ぎた最初の亥の日に行われるようになった。この祭祀では国王が自ら牛を追って畑を耕し、農事の大切さを国民に説いたという。祭祀を行った後、祭祀に使った牛を大きな鍋で煮込んでふるまわれたのがソルロンタン。多くの人に食べさせるため大鍋で煮こみ、各自が味付けをするという調理法がとられたと言う。なお先農祭は1909年まで行われ日本の植民地下におかれると共に廃止された。

 

【コラム】 〜ソルロンタンの漢字表記〜

ソルロンタンの語源は先農檀だが、ソルロンタン自体には漢字がない。各店ごとに「先農湯」や「雪濃湯」のように当て字を用いている。乳白色のスープに「雪濃湯」という漢字を当てた人物がだれかは知らないが、美しい漢字をあてたものだ。雪のように白く、濃厚な旨みをもった湯。言いえて妙である。