みんなのコリ梅

001-テジモリの韓国縦横無尽うまいもの探し(木浦編)

 

 

<テジモリの韓国縦横無尽うまいもの探し(木浦編)>

木浦は全羅南道を代表する港町です。

日帝時代の面影があちこちに残っている駅周辺の旧市街と、

カッパウイと呼ばれる岩山をはさんで埋め立てが進んでいる新興住宅街が

微妙なバランスで隣り合っています。

 

木浦に来た理由はひとつ、美味しいタコを食べる事です。

さっそく旧市街で食堂の窓ガラスに書かれてあるメニューをひとつひとつ探していくと、あった!ナクチハンマリの文字。

 

これだ、Sunjaさんが言っていたタコの踊り食いだ!

お店に入りさっそく注文してみました。

 

料理が運ばれてきてびっくり、あれ?

そこには何やらスープの中でぶつ切りにされ煮込まれたタコが…

がっかりしましたが、せっかくだからとスープを一口。

 

おおっ 美味いっ!

 

タコってこんなに美味しいスープが出るんだ。

底から出てきたスジェビもタコの美味さをぜーんぶ吸い込んでモチモチ、プリプリ。

 

無心のまま完食。

 

一緒に出てきたポリパプもピビムパプほど重くなく、満足のセット内容でした。

 

それでもあのタコ丸ごと踊り食いをやっつけるまでは木浦を後に出来ません。

 

満腹のお腹をこなす為、儒達山に登りました。

頂上から見る多島海の景色は最高でした。

山を降り、あちこち探しましたがそれらしいお店が見つからず、

やむなく観光案内所へ。

 

ここで出会ったガイドさん(Jung Seo Kyungさん)のおかげで、

忘れられない一日を過ごす事になります。

 

 

儒達山から眺める多島海の景色。

 

6:00に観光案内所が閉まるから来なさい”

と言う事で6:00に行って見ました。

“美味しいタコのお店に行くから、車に乗って”

彼女の車で一路北へ。

 

小奇麗なレストランに入り最初に出てきたものは…

 

あっ!これだ!

器の中で元気に泳いでいるのは、目がとても印象的な小さなタコ。

 

“セバルラクチっていうのよ”

とうとう出逢えたタコの踊り食い。

 

しばらく箸でつついたりして出逢いを楽しんでいると、

いきなりタコをわしづかみにして、箸をタコの頭にグイっと差し込みます。

怒って暴れるタコの足を箸にグルグル。

 

“さあ 食べてみて”

塩ダレを付けて恐る恐る口に持っていくと

 

“イッキにやっつけるのよ”

 

そんな事いわれても…

とりあえず頭がらガブリ。

 

“良く噛まないと、胃袋にくっつくからね”

怒ったタコの足が鼻の穴やほっぺたに攻撃してきます。

 

 

セバルラクチ。割り箸にグイッとさし込んでかぶりつく。

 

タコと格闘していると聞いたことのある一言。

“これを食べると死んだ牛も立ち上がるのよ”

 

何とかやっつけて フーッ。

人間も動物だったとの実感。

味わったと言うより一仕事終えたって感じです。

 

後味を楽しんでいる所に運ばれてきた物は、

ナクチチョムチムという料理です。

半ゆでのタコ(こちらは少し大きめ)と、

野菜が酢コチュジャンであえてありました。

 

野菜が入った器に、ごはんとナクチチョムチムをたっぷり乗せます。

後は混ぜるだけ、美味しいナクチピビムパプの完成です。

半ゆでのタコは先ほどの生と違ってとても柔らかく、うーん満足!

 

副菜のエイとゆで豚と古漬けキムチの料理は、鼻先でGive up。

 

“名物料理なのにね”

 

でも、無理でした。いつか挑戦したいと…嘘かも

 

珍しかったのは赤いトンチミ。

唐辛子ではなくからし菜を入れることによって自然に赤く発色するそうです。

漬け汁のさっぱりした酸味と、程よく漬かったからし菜は絶品でした。

 

 

(左)ナクチチョムチム(右)ナクチピビムパプ

 

赤いトンチミ

 

“韓国式の茶道を習っているの。お茶をご馳走するから家に来なさい”

 

と言う事で家に遊びに行きました。

5分咲きの梅の花を浮かべたお茶はとても香りがよく、

日本に比べ比較的リラックスしたお茶の作法も体験することができました。

 

その後“海を見に行きましょう”という事になり、

旦那さんと3人で埋立地からさらに東へ。

うす暗くなった海岸を散歩していると、魚釣りの人たちと出逢いました。

 

“おい どこから来たんだ まあ 座れ”

 

ってことで合流。

夜行ウキを並べた先に茶色いドジョウみたいな餌をつけて遠くへ投げます。

ゆっくりとリールを巻きながらアタリを待つのです。

 

待つ事1時間、“ワッタ!(来た!)”の声。

 

引き上げられた釣り針にかかっていたのは中型の太刀魚でした。

写真は釣り上げられた後に竿を持たせてもらったもので、

自分で釣ったのではありません。

 

 

 

ヒレがシルクのように揺れ、名刀のような美しい魚体。

 

さっそくまな板の登場です。

皮を剥がれた太刀魚を、ぶつ切りにします。

どんな料理になるのかな?ワクワク

 

すると“チャ モゴバ(さあ 食ってみろ)”

 

はっ?このままですか?

 

今度は猫になった気分です。

酢コチュジャンをつけ手づかみで太刀魚をガブリ。

 

う、美味いっ!

 

夢中でしゃぶりつきます。

骨から肉を剥がし取るって感じです。

 

クーラーボックスからおもむろに出された焼酎。

携帯コンロの上で、さきほどから湯気を立てているカムジャタン。

対岸の美しい木浦の夜景を見ながら、最高の晩餐を楽しんだのでした。

 

最後になりましたが木浦でお世話になったJung Seo Kyungさん

本当にありがとうございました。

 

 

 

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