コリ梅

148-隣のマニアは青い

 

 

韓国料理マニアをやっていると、

ときに他のマニアがうらやましくなることがある。

例えばメジャーどころだとラーメンマニア。

ホームページやブログなどを見ていると、

ついつい自分の立場と比べてしまう。

 

まずうらやましいのが1人で気軽に食べられる点。

韓国料理は焼肉、鍋料理など、大勢でつつく料理が多い。

1人で食べられる料理がないわけではないが、

全体的に大勢でわいわい楽しむ料理が多い。

1人でどんどん食べ歩くことができないので、

どうしても情報の蓄積という面で遅れをとってしまう。

誰か一緒に行く人がいないと、食べ歩きもままならない。

これが意外に不便だったりする。

 

次にラーメンマニアはエリアに縛られないのがいい。

たまたま出かけていった場所で美味しそうなラーメン店を見つけた。

直感を信じて入ってみたら、これがもう大当たり。

こんな話をよく見かけるが、韓国料理ではまずこういうことがない。

どうしても限られたコリアンタウン内での活動が増える。

 

資金的な負担もラーメンのほうが軽そうだ。

韓国料理はたいてい食事で済まず、お酒がついてくる。

みんなで楽しく酔っ払うのはよいのだが、

毎度、毎度となると、あっという間に財布が空になる。

マニアゆえの貧困は、どの世界でもある話だが、

比較的単価の安いラーメンがうらやましかったりする。

 

というような話をラーメンマニアにぶつけてみた。

 

また、一方的にうらやましがっていては悔しいので、

ラーメンマニアの立場から、韓国料理マニアのうらやましい点を聞いてみた。

 

「なにか韓国料理のほうがうらやましいことない?」

「うーん、そうだねえ」

「何かひとつくらいはあるでしょ」

「女の子と行くには韓国料理のほうがいいんじゃない?」

「女の子?」

「ラーメンに詳しくても、デートにはあまり向かないよね」

「そ、そうか!」

 

デートで使うのならラーメンより韓国料理のほうが有利。

至極納得できる話で、途端に自分の世界が明るく見えた。

 

「そうかぁ、韓国料理はデートに使えるのか!」

 

と大喜びした次の瞬間、重要なことに気付いて一瞬で冷めた。

 

いくら韓国料理に詳しかろうと、

一緒に行く人がいなければ意味がない。

 

 

2月の風はいっそう冷たい。

 

 

20060218

 

 

 

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