コリ梅

129-居酒屋コリアうめーや!!萌え勝負

 

 

「店長、店長!!」

「どーした、ハチ?」

「すごいアイデアを思いつきました。時代は萌えです!!」

「萌え?」

「ほら、アニメとかのかわいいキャラが大人気じゃないですか!!」

「ああ、そうらしいな……」

「今や英単語集とか、萌えに特化したガイドブックも出ているんです!!」

「ふーん、で、その萌えを居酒屋にどうしようって言うんだ?」

「模範とすべき飲食店があるじゃないですか。メイド喫茶ですよ!!」

「うーん……」

「ビジネスチャンスはナンバーワンよりオンリーユーです。店長!!」

「あほか。で、具体的にはどうするんだ?」

「いいですか、驚かないでくださいよ」

「驚かない。驚かない」

「まずはお客さんが来たときに、なんと!」

「……」

「なんと!!」

「……」

「なんとぉっ!!!」

「やかましい。はよ言え、バキッ!!」

「ふぎゃっ」

「なんと、なんだっ!!」

「お帰りなさいませ、旦那さまぁ! という萌えセリフを女性店員が……」

「……」

「……」

「……」

「あ、て、店長。どこ行くんですか」

「……」

「いや、て、店長。話聞いてくださいよ」

「知らん。黙れっ!」

「だから、萌えセリフでお客さまをお迎えしてですね……」

「メイド喫茶とまったく一緒だろ。ただのパクリだ!」

「いや、その後にセリフが続くんですよ……」

「どんなセリフが続くんだ!」

「お帰りなさいませ、旦那さまぁ! お食事になさいますか? それともお風呂ですか? とネクタイをゆるめつつ……」

「……」

「お風呂を希望したお客さまにはアツアツのおしぼりを大サービス」

「……」

「あるいは店内に簡易的なシャワールームを用意してもいいですね」

「……」

「もちろん風呂からあがったらメイド衣装の女の子がバスタオルを用意してくれて……」

「……」

「……」

「なかなかいいかもしれんな」

「えっ!?」

「……」

「……」

「……」

「店長、鼻の下伸びてますよ……」

 

 

20050501

 

 

 

戻る