コリ梅

059-1人酒お父さんへの失望

 

 

先日居酒屋へ行ったときの話。

近くで1人酒を楽しんでいるお父さんがいた。

生シラスの刺身、焼きイカ、さつまあげ。

そして瓶のビールを飲んでいた。

 

グラスにビールをとくとくとくと注ぎ、

きゅーっと飲んだかと思うと、気持ち良さげにぷはーっ。

生シラスの刺身をちょこっとつまみ、幸せそうに目をつぶる。

それはそれは、いい雰囲気で酒を飲んでいた。

 

僕はそんなお父さんの姿を羨望の眼差しで見つめる。

 

1人酒にはそれが似合う年頃というのがあると思う。

その姿がサマになっていなければならない。

カッコよく飲むためには、人生の年輪が必要なのだ。

 

居酒屋のカウンターで季節の肴とビール。

昼下がりの蕎麦屋で板わさと日本酒。

バーで紫煙くゆらせながらウィスキー。

どれもまだ僕には敷居の高い飲み方である。

 

僕もいつかは1人酒の似合う大人になろう。

 

そう決心したところで、

突然お父さんが携帯メールをピコピコと打ち始めた。

僕のささやかな憧れ一気に台無し。

 

居酒屋で1人カッコよく飲むのは本当に難しい。

 

2003年06月30日

 

 

 

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