コリ梅
025-韓国のコーヒー(執筆者:メヒャン)
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このコリ梅は2003年2月16日〜25日にかけて、コリアうめーや!!掲示板にて行われた画像クイズの優勝者によって書かれています。優勝賞品がこのコリ梅執筆権でした。 |
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KFCは云う。「韓国にはうまいもんがたくさんあるんです。」 うんうん、まったくその通りだ。が、私はこう続けよう。 「韓国にはまずいもんも、たくさんあるんです。」 私にとっての『まずいもん』は、いわゆる外来食であるから、韓国料理がまずいということではない (念のため)。ま、わざわざフレンチだのイタリアンを食べに韓国行く人はいないからいいのだが、コーヒーとなると話は別。味わいは、浅く、薄く・・・私の中では、コーヒーは『韓国で食べると(飲むと)腹の立つ食べ物(飲み物)部門、第4位』。 しかも「韓国の物価は、大雑把にいって、日本の1/2」と思っていると、意外と日本ときっちり同じ値段で生活のなかでいばっているのが喫茶店のコーヒーなのだ。 それでも喫茶店大好き人間の私は、KFCが飲み屋に通うのと同じくらい喫茶店に通った。 日韓辞典で、『喫茶店』を引くと、『タバン(茶房)』とでているが、最近は『カペ(café)』という人が多い。『タバン』というと、ちょっとお古のアガッシ(お姉さんというよりお姐さん?)がいて、中年以上の男性が生卵の黄身入りサンワ茶飲んでるような店を連想することが多いようだ。(ただし、もちろん、仁寺洞あたりの伝統茶屋は、タバンと呼んでいいだろう。) 韓国のコーヒーは、薄い。私の下宿では、台所にコーヒーメーカーがあり、好きなときにレギュラーコーヒーが飲めたが、あまりに薄くて最初は麦茶と区別がつかなかった。しかたなく、インスタント・コーヒーを足して、濃くして飲んだ。下宿のおばさんがコーヒーをけちっているのかと思ったが(それもあっただろうが)、どうも韓国人は濃いコーヒーが飲めないらしい。カペでも同様。初めてカペでコーヒーを飲んだときは、うわ、まちがえて紅茶がきちゃったよと思った。ためしにエスプレッソを頼んでもみたが、ドトールのブレンドの方が濃い。アメリカンなどもあったが、カップの底が透けて見える。ドトールのブレンド1杯をダシにして10杯はつくれそうである。 砂糖・ミルクを入れたのを、俗に『アジュンマ・カピ(coffee)』というが、金大中大統領夫人が好んだとして、同大統領就任中は『ヨサニム(女史様)・カピ』ともいわれた。 韓国人の好きなコーヒーに、『ヘーゼルナッツ・コーヒー』というのがあり、香りはまさにヘーゼルナッツ。でも味はやっぱり色つきのお湯。 紅茶もやはり薄い。ほとんどがティーバックだが、ティーバックをつけたままくれるところはまだいい。色がでるやいなや引き上げて、使いまわしているのではなかろうか。たまに、小洒落た店で、ポットサービスも見かけたが、ポットの中をのぞくと、小匙1杯あるかないかの茶葉がふやけきっていた。 ある店でロイヤルミルクティーを頼んだらレモンの輪切りまで入っていて「???」だった。単なるまちがいかと思ったが、同じ店で2度、3度続いたときは、え、本気だったの?とかなり驚いた。が、連れの現地韓国人が、「なんで?いいじゃない、ミルクもレモンもはいってるほうが」と、まるで得したでしょといわんばかりに自信に満ちていたので、それ以上は追求できなかった。 だが、カペは、(コーヒーは)まずいなりに、お代わりただのところがほとんどである。新村では、時間によってはトーストただ食べ放題というところもあった。ケーキは3人で頼むと3個が、4人で頼むと4個が、一皿にどんと盛られてやってくる。チゲと同様、それを皆で四方からつついて食べる。ケーキは、冷凍保存なのか、半分凍っていることが多い。凍ったまま舌にのせ、溶けてきて、あーこれ、ティラミスかあ、と納得する。 また、コーヒーの味はまずいが椅子は良い。ソファがゆったりしている。ただし、腹のたつことがある。韓国では恋人たちは、向かい合わせに座らず、カウチソファの真ん中に隣り同士でくっついて座り、べたべたいちゃつく。カップルが必ずといっていいほど真ん中でべたーっとくっついて座るため、真ん中が窪んでしまっているソファが多い。正しい位置にお尻をのせると体が中央に傾いて座りにくいったらありゃしない。しかも、4人掛けのテーブルでも、こちら側に2人べったり座り、向こう側は空いたまま・・・。どこへ行っても混んでいて入れない時など、まったく本当に腹が立つ。ある日、むかついた私は叫んだ。 「カップルは2組で1テーブルって決めるべきよっ!席がもったいないじゃん!! もしくはバスかセマウル号みたいに、みーんな一方方向を向くように椅子とテーブル並べ替えて座らせるとかさあっ!!!」 そんな私をみつめる友人たちの眼はこう云っていた。「かわいそうなオンニ・・・」「淋しいヌナ・・・」 ・・・ふん。 おもしろいのは、基本的には飲食物持ち込み自由ということである。新村では、たいていは、突き出しのようにセウカン(カッパエビセン)か、ビスケットをくれるが、お菓子も持ち込み自由。たまに缶コーヒー片手にカペにきてコーヒーを注文する人もいて、なんなのか、よくわからない。 2000年くらいから、スターバックスが大ブレイクし、ネスカフェなど、テイクアウトできる似たようなカペが雨後の筍のようにぼこぼこできた。そういったカペのコーヒーは日本と同じ味。また、弘大入口や狎鴎亭洞あたりには、洗練され、洒落たカペも少なくない。が、日本と決定的な違いがひとつある。それは、「ひとりでコーヒーを飲んでいる人がほとんどいない」ということ。 韓国に行ったら、ぜひ、お菓子持参でカペに入って、恋人たちを観察し、むっとして、まずいコーヒーをおかわりしてみてください。 2003年03月05日 |
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