コリ梅

011-サンチュの魔力

 

 

サンチュといえば焼肉を包む野菜として広く知られる。

肉を乗せ、味噌、ニンニク、青唐辛子などとともに包んで食べる。

肉のしつこさを新鮮な生野菜で調和する食べ方だ。

 

また韓国では肉だけでなく刺身もサンチュで包んで食べる。

韓国でも刺身は白身魚を中心に人気があり、

サンチュに包んで食べるとさっぱりとしておいしい。

 

サンチュが活躍する場面は多い。

しかしこれらの食べ方は後世発展した形のもので、

もともとは肉や刺身ではなくごはんを包む野菜であった。

葉野菜でごはんを包んで食べる料理をサンパプといい、

現在でも家庭料理として広く食べられるほか、専門店の類も多い。

 

サンパプの歴史は古く、文献上は高麗時代まで遡る。

当時は仏教の影響により肉食が一般的ではなかったため、

肉よりごはんのほうを先に包んでいたのは間違いない。

 

かつてサンパプは農作業の合間に食べる昼食として好まれた。

その簡便さも理由のひとつであろうが、

サンチュが持つ薬理効果がその一因を担っていたと見られる。

 

サンチュの茎から出る乳白色の物質には睡眠効果があり、

食べると眠くなることが科学的に証明されているのだ。

すなわち昼食でサンパプを食べた後、ぐっと昼寝をし、

午後の肉体労働に備える体力を養うという食材であった。

 

韓国に行ってサンパプを食べる。

あるいは焼肉、刺身を食べることもあるだろう。

もし昼食に食べるときはサンチュに注意しなければならない。

 

食べすぎると、午後いっぱい睡魔と戦う羽目になる。

 

2003年01月06日

 

 

 

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