コリ梅

009-腹8分目焼酎7分目

 

 

腹は8分目がよいというが、焼酎は7分目が基本だ。

 

韓国での飲み会の席上。

僕は焼酎を注いでいて怒られることがある。

 

「こんなに入れちゃ駄目だろ。7分目くらいまで注ぐんだ。」

 

韓国人にそうたしなめられて頭をかく。

頭では理解しているはずなのに、つい7分目をオーバーしてしまう。

8分目どころか、9分目までどぶーんと注いでしまう。

 

韓国の焼酎グラスは小さい。

一息で飲むだけの量しか入らない。

景気よくぐっとあおる酒。それが韓国の酒だ。

 

そういう微妙なサイズの焼酎グラスに適量注ぐのは結構難しい。

グラスが小さいため、すぐに一杯になってしまうのだ。

酔っ払っていればなおさら。量の見極めはさらにあやふやとなる。

 

7分目まで注ぐのには訳がある。

一息で飲むにも適切な量があり、それを越えるとやはりしんどい。

なみなみ注いでしまうと、相手には確実に負担となるのだ。

一気飲みの文化がある韓国では、微量の積み重ねが命取りになる。

 

ボディーブローのように蓄積されたダメージが後で一気に襲う。

意識を一瞬で持っていくカウンターパンチではない。

悶絶と嘔吐。地獄の淵をなぞるじわじわとした苦しさだ。

 

かくして、注ぎ過ぎると上のセリフが飛んでくることになる。

 

韓国の酒飲みたちが一気飲みを重ね、経験から生まれた量が7分目。

僕はまだきっちり7分目まで注ぐ技術を備えていない。

韓国で立派な酒飲みになるには、まだまだ修行が必要なのである。

 

2002年12月30日

 

 

 

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