コリ梅

008-最も辛かった韓国料理

 

 

韓国料理の中で最も辛い料理は何かという議論がある。

 

もちろん作る人や地方によっても味付けが変わる。

同じ料理でも飛びあがるほど辛かったり、なんでもない辛さだったりするだろう。

一概にどの料理と決めるのは難しいが、それでも名の通った激辛料理が幾つかある。

 

僕としては青唐辛子のまるかじりを挙げたい。

生の青唐辛子を味噌につけてカプリとかじる。

その単純さゆえ、料理として認めてよいか難しいところだが、

激辛度は万人が認めるところであろう。

 

特にチョンヤンコチュと呼ばれる唐辛子は、

閻魔大王にヤットコで舌を抜かれているような辛さがある。

勧められて何度か食べてみたが、冗談抜きで死んだと思った。

口の中に氷を詰め込み、冷やしていてもなお辛い。

辛さに耐性を持たない民族にとっては凶器に等しい野菜だ。

 

きちんとした料理では、新村の中華料理屋で食べたチャンポンパプを推す。

数ある激辛体験の中で、ぶっちぎりのトップに君臨するのがこの料理だ。

後にも先にもあれほど辛い料理を食べたことはない。

 

チャンポンパプというのはチャンポンにごはんが入った料理。

普通は麺が入るところに、ごはんが入ってクッパプの状態になっている。

ちなみにここでいうチャンポンとは長崎のチャンポンとは異なり、

唐辛子が大量投入されて真っ赤になった韓国式チャンポンである。

 

スープを一口すすっただけで眉間を殴られたような衝撃があった。

 

目の前で星がチカチカする辛さ。殺人的な辛さである。

聞けばその店は辛いことで有名な中華料理屋なのだった。

その場にいた韓国人も半数が悶絶していた。

味云々よりも、とにかく辛さだけが突出した料理であった。

 

これがもし普通のチャンポンだったら、まだよかったのかもしれない。

麺が辛さを分散してくれるが、ごはんだけに逃げ道がない。

スープを一杯に吸い込んだごはんか、スープそのものしかないのだ。

結局半分も食べられずにギブアップした。

 

この中華料理屋は残念ながらもう閉店してしまった。

どれほど辛いか証明できないのが非常に残念である。

新村のチャンポンパプ。いまは伝説に名を残すのみである。

 

2002年12月28日

 

 

 

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