サメガレイなる日々

030-大江戸線1周ウォーク(3)

 

 

大江戸線1周ウォーク(1)(2)の続き。

見ていない方はまず(1)(2)からどうぞ。

 

 

0559 大門着 <汐留−大門 所要時間13分>

汐留を出てJRの線路沿いに南下。

山手線の浜松町駅にぶつかったところが大門駅。

足の痛みは増すばかりで、左足を引きずるように歩く。

 

そういえば浜松町は山手線1周のときもつらさのピークだった。

あのときは足の痛みに加え、昼間の炎天下というダブルパンチ。

今の状況はそれに比べればいくらかマシというところだろう。

 

この後の駅数を数えたら、あと8駅もあることがわかった。

太陽も完全に昇って、これからは気温も上がってくる。

体力の消耗と足の痛み。ここからは気力の勝負になるだろう。

 

大門駅。疲労が蓄積し突然歩けなくなった。死んだ魚の目で記念撮影。

 

0633 赤羽橋着 <大門−赤羽橋 所要時間34分>

竹芝通りをまっすぐ行くと芝公園にぶつかる。

突き当たりを左に折れ、外苑東通りへと入って行く。

桜田通りとぶつかる交差点から東京タワーが見えた。

近いうえに遮蔽物がほとんどないので大きく見える。

 

だが、その美しさも今はあまり用事がない。

目にしたいのは次の駅、そしてそのまた次の駅だけ。

交差点を渡った先に、やっと赤羽橋駅が目に入った。

 

赤羽橋駅付近で撮影した東京タワー。朝の東京タワーも美しい。

 

0644 麻布十番着 <赤羽橋−麻布十番 所要時間11分>

外苑東通りをさらにまっすぐ。

比較的近い距離に麻布十番駅があった。

ここから六本木までは上り坂になる。

 

東京タワーが視界から消え、六本木ヒルズが見えた。

疲労で周りは見えていないが、巨大建造物は嫌でも目に入る。

あそこまで行けば次の目的地である六本木。

力を振り絞って、1歩1歩足を進めていく。

 

麻布十番駅と六本木駅の中間。六本木ヒルズが見えてきた。

 

0704 六本木着 <麻布十番−六本木 所要時間20分>

外苑通りから芋洗坂へと入り六本木の交差点へ。

アマンド前はまだ夜の続きが朝の気配と混じっている。

酔っ払いが路上に倒れ、横で女性が介抱していた。

 

時計を見るとすでに7時を回った頃。

夜の気配は残しつつも、地下鉄の入口には早くも通勤客の姿。

できれば明け方のうちにこのチャレンジを終えたかったが、

残りの駅数を見ると、まだまだ時間はかかりそうだ。

 

夜の香りを残す六本木駅前。声をかけてくる女性もいた。

 

0731 青山一丁目着 <六本木−青山一丁目 所要時間27分>

外苑東通りに戻ってゆるやかに北上。

左足をかばって歩いているせいか、

今度は右足のふくらはぎが痛くなってきた。

 

片方の足を引きずると、もう片方に負担がかかるので、

さらに歩くペースを落としてジリジリと進む。

 

体力の消耗も激しくなってきたので水分と糖分を補給。

また青山一丁目駅で10分間の休憩をとった。

 0741出発

朝を迎えた青山一丁目駅。もう歩きたくない……。

 

0808 国立競技場着 <青山一丁目−国立競技場 所要時間27分>

周囲は完全に朝の通勤時刻に差し掛かっている。

土日ではなく、平日に強行したのは失敗だったかもしれない。

汗ダク、フラフラの状態は、明らかに通行の障害になっている。

キビキビと歩く通勤途中の人が、妙にまぶしい。

 

ヨロヨロ歩きを続けながら、なんとか国立競技場駅に到着。

代々木、新宿、新宿西口。いよいよゴールが見え初めてきた。

あと3駅、あと3駅とブツブツ呟きながら歩く。

 

国立競技場駅。日差しがずいぶん強くなってきた。

 

0836 代々木着 <国立競技場−代々木 所要時間28分>

JR総武線と平行して線路沿いを歩く。

正面に見えるのは代々木駅横にあるドコモのビル。

あそこまで歩けば代々木。次なる目標物ができた。

 

千駄ヶ谷駅前、代々木駅前はまさに通勤ラッシュの状態。

そういえば代々木近辺に勤める友人が2人ほどいる。

この状態で友人に出会ったら、面白いだろうか、痛いだろうか。

バッタリ出会ってしまったらどんなふうに説明しようか。

そんなことをぐるぐると考えながら、ゆっくりと歩く。

 

幸か不幸か、現実に友人と出会うことはなかった。

無事に代々木駅に到着。これであと2駅……。

 

と思ったら、衝撃の事実を発見してしまった。

 

右下の写真、大江戸線の路線図に注目。

代々木、新宿、新宿西口だとばかり思っていたら、

なんと都庁前という駅がもうひとつあるではないか!

 

新宿駅から新宿西口駅までなら500メートル程度。

都庁前駅は大きく外れており、1キロは余計に歩かなければならない。

予想外の追加1駅。これは本気で誤算であった。

疲れた身体に、この精神的ショックは大きい……。

 

 

通勤ラッシュを迎える代々木駅前。痛恨のもう1駅を発見してしまう。

 

0850 新宿着 <代々木−新宿 所要時間14分>

代々木駅を抜け、小田急線の線路を越えたら新宿駅。

JRの新宿駅とは少し離れており、甲州街道の手前になる。

新宿のルミネを越えたらビクトリーロードだと思っていたが、

都庁前を経由しなければならないので、途中で左手に折れる。

 

ルミネ前では販促のイベントか、リポビタンDを配っていた。

ラベルと同じ色のTシャツを着たお兄さんからサンプルを1本もらう。

疲れた身体に栄養分が染み渡っていく感じ。

 

過去、これだけリポビタンDを美味しく飲んだことはない。

折れそうな気持ちに渇を入れ、都庁前を目指す。

 

 

新宿駅。ルミネの前ではリポビタンDを無料配布していた。最後の元気をリポビタンDで吸収する。

 

0908 都庁前着 <新宿−都庁前 所要時間18分>

新宿駅前の高速バスターミナルは人でごった返していた。

帰省をするのか、遊びに出かけるのか若者の姿が多かった。

 

「ごめーん、遅くなっちゃった」

 

と小走りでやってくる大荷物の女の子。

その脇をヨロヨロとすり抜けて都庁前へと急ぐ。

駅入口と都庁の写真を撮ったら、また同じ道をUターン。

 

まっすぐ行けば新宿西口というところで、

この寄り道は体力的にも精神的にもつらかった。

 

気力を振り絞ってたどり着いた都庁前駅。

 

0922 新宿西口着 <都庁前−新宿西口 所要時間14分>

新宿駅から都庁まで続く動く歩道とは逆向きに、

通勤の流れに抗いつつ新宿駅方面を目指す。

小田急のエスカレーターで地上へと上がり、

線路沿いに北上すると、今度こそ本当のビクトリーロード。

 

前日夜に見た、新宿の大ガードが目に飛び込んできた。

交差点に掲げられた、巨大な時計の針は9時20分をさしている。

人ごみをかきわけながら、最後の1歩1歩を踏みしめ、

やっとの思い出、新宿西口駅の出発地点へと戻ってきた。

 

大江戸線1周ウォーク、全行程所要時間10時間22分。

30歳初めてのチャレンジが、今ここに幕を閉じた。

 

 

10時間ぶりに帰ってきた新宿西口駅。歓喜の咆哮にもう恥ずかしさはない。

 

去年、山手線1周ウォークを終えたときに、

足がガタガタになり、もうこんなチャレンジは止めようと思った。

それでも1年後にまたやってしまうのは一体なぜだろう。

やったなりの達成感はあるものの、特に意味がある行動ではない。

個人的な趣味、で片付けてしまうには肉体的にしんどすぎる。

 

現時点でチャレンジを終えて半月程度が経過しているが、

HPのいいネタができた、というだけで後は特になにもない。

 

1年に1度、なんだか妙なチャレンジをしている人。

 

というキャライメージが定着するくらいだろうか。

それはそれで歓迎だが、それを喜ぶのもまた違う気がする。

 

むしろ、いつまでこういうアホなことをしていられるのか。

そしてそのアホなことをいつまで自分が面白がっていられるのか。

そのあたりにチャレンジの理由があるような気もする。

 

今年はまだ大江戸線を1周するのが面白かった。

来年、31歳になった僕はどう思うのだろうか。

 

ゴール直後。素に戻ったところ。

 

 

 

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