サメガレイなる日々

015-がんばる29歳−山手線1周ウォーク編(4)

 

 

山手線1周ウォーク編(1)の続き。

見ていない方はまず(1)(2)(3)からどうぞ。

 

 

1640 上野着 <御徒町−上野 所要時間12分>

アメ横をひやかしながら歩くのも面白いかと思ったが、

足を引きずる状態でこの大混雑はとうてい歩けないと気づいた。

迂回ルートもとれないので、比較的人の少ない線路の外側を歩く。

 

上野駅に到着し、これで残りは6駅。

4、5駅ごとに小休止を入れてきたが、ここで休むと少し半端になる。

歩けるうちに歩こうと一気に日暮里まで行くことを決意。

 

ああ、上野駅。

 

1657 鶯谷着 <上野−鶯谷 所要時間17分>

上野の公園口から国立西洋美術館の脇を抜けてまっすぐ。

道なりに忍岡中学校の横を抜けると鶯谷の駅がひょこんと現れる。

客待ちのタクシーが並んでいるだけの簡素な駅で、

写真を撮ったらすぐに日暮里を目指すことにした。

 

とても静かな鶯谷駅。このあたりから駅舎がだんだん地味になっていく。

 

1722 日暮里着 <鶯谷−日暮里 所要時間25分> → 1732出発

山手線の線路を越えて坂をくだるとそこが言問通り。

根岸小学校前から尾久橋通りに入って道なりに日暮里駅へ。

ストレッチで足の筋肉をほぐしながら少しずつ少しずつ歩く。

この頃には歩幅が午前中の半分ほどになっていた。

 

東京から一気に日暮里まで歩いたので足腰はガクガク。

ヨロヨロの状態で駅前に座り込むと、そのまま放心状態になってしまった。

口をパカッとあけたまま動けない自分が面白かったので思わず記念撮影。

 

あと4駅でゴールだが、到底近いと思えないほど疲れている。

長い休憩をとりたかったが、あまり休みすぎると逆につらくなる。

10分休んで身体にムチを入れ、再度歩き始める。

 

日暮里で呆然。死んだ魚の目になっている。

 

1743 西日暮里着 <日暮里−西日暮里 所要時間11分>

日暮里から西日暮里までの距離は短い。

商店街を抜けて常磐線の線路を越えたら西日暮里の駅前。

駅の写真だけを簡単に撮影して田端を目指す。

西日暮里駅。なんの写真も撮らなかった。

 

1758 田端着 <西日暮里−田端 所要時間15分>

西日暮里の駅で山手線の内側に入り、線路沿いの坂道をのぼる。

坂の頂上まで歩いて右手を見下ろすとちょうど田端駅のホームが見える。

田端駅の南口はせっかくのぼった坂をまたくだった先。

この終盤にきてのアップダウンは本当にしんどい。

 

田端駅南口。坂の上からは山手線がよく見える。

 

1820 駒込着 <田端−駒込 所要時間22分>

田端駅南口前の階段をあがって田端高台通りに。

左に大きくカーブする線路と併走しつつエコー広場館前を左折。

あとは線路づたいに歩けば駒込の駅に到着する。

 

田端駅を出るあたりまでは比較的調子よく歩いていたが、

駒込駅が見えてきたあたりで完全に足が止まる。

 

50メートル先の駅にどうしてもたどり着けない。

10メートル歩いては立ち止まり足を押さえる。

息があがってしまい、呼吸をすることもままならない。

 

体力の限界とはこういうことかと知った。

 

最後のエネルギーを補給するべく駅でグレープフルーツジュースを買う。

ガス欠を起こした身体に、栄養が染み渡る気がした。

駒込駅。駅の写真を撮るだけでいっぱいいっぱい。

 

1841 巣鴨着 <駒込−巣鴨 所要時間21分>

本郷通りを横切って郵便局のある路地へと入り、

線路を越えないように注意しつつ、道なりにジグザグと歩く。

スーパーサミットを越えたら巣鴨駅は目前。

12時間前に見た景色が目前に広がった。

 

スタートから12時間16分をかけて山手線1周を達成。

吠えた顔での記念写真を撮り、その場にぐったりと倒れこむ。

しばらくの間、そこから動くことができなかった。

 

ゴールした後も思ったような達成感はあまりなく、

もう歩かなくてもよいという解放感のほうが大きかった。

 

40キロというのは訓練なしに歩ける限界の数字なのだろう。

 

それまで自分を支えていた何かがスッと抜け、

身も心もカスカスになってしまったような気がした。

僕は巣鴨駅前で15分ほどぼーっと座り込み、

ヨロヨロと立ち上がって帰途についた。

 

巣鴨駅に帰ってきた。うおおおおおおお……ふぅ。

 

これで山手線1周ウォークの報告は終わりである。

 

この文章を書いている時点でチャレンジから1週間が経過している。

冷静な頭で考えてみるのだが、実はやり遂げたという達成感はあまりない。

ひとつおいしいネタを作ったな、という程度のものだ。

 

むしろ事前の「やらねば」という気持ちが消えたほうが嬉しい。

 

自分の中で「いつかはやりたい」と思っていたチャレンジが、

知らぬ間に「いつかはやらねば」になっていたような気がする。

その気持ちから解放されて楽になったのだろう。

 

心の中にためているモヤモヤとしたものを、

1歩踏み込んでひとつひとつ実現させていく。

 

その意味では「がんばる29歳」企画は大成功である。

 

やりたいと思っていることはまだまだある。

今年1年を、前向きに踏み込んでいく1年にしよう。

 

 

<おまけ>駅ごとの表情変化

巣鴨

新大久保

恵比寿

浜松町

神田

日暮里

巣鴨

終了後

 

 

 

 

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