サメガレイなる日々

005-缶コーンスープを徹底検証

 

 

缶コーンスープが好きだ。

 

自動販売機やコンビニで売っている、

缶に入ったホットのコーンスープ。

冬になると、日々あればかり飲んでいる。

 

寒さがしのげるうえ、小腹が空いたときにもよく、

そして何よりもたいへん美味である。

 

冬場にこれほどまで、僕を喜ばせてくれるものはない。

 

 

ただ、そんな缶コーンスープにもいくつかの不満がある。

 

いや、不満とまで言い切ってしまうのには語弊がある。

それは針でちょっとつついたほどの些細な疑問。

むしろ好きであるが故に、より深く知りたいという欲望かもしれない。

 

「缶コーンスープにはどれだけの粒コーンが入っているのか?」

 

缶コーンスープの喜びを語る上で、粒コーンの存在は欠かせない。

歯でぷちぷちと噛み締める楽しさ。にじみ出る甘み。

粒コーンがなかったら、缶コーンスープの喜びは半減するだろう。

 

だからこそ気になるのだ。

 

缶で覆われているため、中を見ることはできない。

喜びの粒コーンがどれだけ入っているのかわからない。

 

いちばん粒コーンの多いメーカーはどこだ。

いや、たとえ同じメーカーの製品だって、

もしかしたら粒コーンの量は同じじゃないかもしれない。

 

そういえば、飲むたびに粒コーンが多く感じられたり、

逆に、少なく感じられたりしている。

 

 

そして、もっと大きな問題。

 

「僕らは粒コーンを全部食べられているのか?」

 

缶の中に粒コーンが残り、力一杯吸っても、

底を叩いても出てこないというのはよくある話だ。

 

僕らは粒コーンを無駄にしながら、

缶コーンスープを飲んでいるのだろうか。

そうであるならば、どのくらい無駄にしているのだろうか。

 

ああ、気になって夜も眠れない。

 

という訳で、たくさんの缶コーンスープを大量に買ってきて、

これらの問題をすべて検証してみることにした。

 

コンビニ、自動販売機をいくつも回り、

かき集めてきた缶コーンスープは全部で7種類。

以下にその一覧を紹介する。

 

 

・じっくりコトコト煮込んだスープ つぶたっぷりコーン(ポッカ)

・なめらかコーンポターシュ(クノール)

・北海道クリーム仕立て コーンポターシュ(アサヒ)

・コーンポターシュ おいしさたっぷりぷりぷりのコーン(キリン)

・フレッシュコーンとブイヨン 天然塩と生クリームで作ったコーンポタージュ(伊藤園)

・朝たべるコーンポタージュ(ダイドー)

・粒たっぷりコーンポタージュ(JT)

 

 

どうでもいいことだが、どれも商品名が長い。

差別化を図りたいのはわかるが、書けばいいってものでもないと思う。

 

 

まず、最初の実験からいこう。

 

<実験1>

缶コーンスープの粒コーン数はどの製品でも同じか?

 

各社の比較をする前に、同じメーカー内での個体差を検証しておこう。

同じメーカーの商品を5本用意し、粒の数をそれぞれ数えてみることとした。

サンプルに選んだのはポッカのつぶたっぷりコーンである。

 

缶コーンスープをざるにあけ、粒コーンだけを取り出して数える。

箸の使い方訓練のように、1粒ずつ移すのは予想以上に大変だった。

 

  

同じ商品を5品用意。コーンを1粒ずつ丹念に数えていく。

 

結果は以下のようになった。

 

・サンプルA …… 47粒

・サンプルB …… 52粒

・サンプルC …… 57粒

・サンプルD …… 54粒

・サンプルE …… 51粒

 

いちばん多かったのがサンプルCで57粒。

いちばん少なかったのがサンプルAで47粒。

 

最多と最小で10粒もの誤差が出ているが、

平均(52.2粒)から考えるとプラスマイナス5粒程度。

このくらいの誤差は仕方ないのだろうか。

 

ともかく、結論は出た。

 

<結論1>

同メーカー製品でも粒コーンの数は微妙に異なる。

 

 

これをふまえて次の実験に移りたいと思う。

 

<実験2>

粒コーンの数はメーカーによって違うのか?

 

実験方法は1と同じである。

各社の缶コーンスープに入っている粒コーンを1粒ずつ数える。

 

ただし、サンプルは各社1缶ずつだけなので、

結論1が示す程度の誤差は、生じるだろうことを前提とする。

 

      

左からポッカ、クノール、アサヒ、キリン、伊藤園、ダイドー、JTのコーンスープ。

 

実験の結果は以下のようになった。

 

なお、ポッカの数字は実験1の平均を使用。

缶のサイズが違うものもあるが、純粋に粒の数だけを調べた。

 

・ポッカ ……… 52粒(内容量190g)

・クノール …… 30粒(内容量190g)

・アサヒ ……… 60粒(内容量190g)

・キリン ……… 23粒(内容量190g)

・伊藤園 ……… 57粒(内容量190g)

・ダイドー …… 51粒(内容量225g)

・JT ………… 47粒(内容量250g)

 

 

なんと、多少の誤差を含むとしても、これは大変な違いである。

 

もっとも多いアサヒの60粒に対し、キリンはたったの23粒。

どちらも内容量は同じなのに、アサヒのほうが3倍近く多い。

 

また缶のサイズと、粒コーンの量が比例しないことも同時に判明した。

 

<結論2>

メーカーによって粒コーンの数はかなり異なる。

 

念のため書き添えておくが、粒コーンのサイズはまちまちである。

アサヒの場合、粒コーンの数は多かったが、サイズはどれも小ぶりだった。

同様に伊藤園も粒の数は多いが、はがれた皮も多く見られた。

 

「粒コーンの数=缶コーンスープの質」ではないことを断っておく。

 

ちなみに、粒揃いで数も多かったのは、

ポッカのつぶたっぷりコーンだった。

 

 

さて、最後の実験である。

 

最後は、缶に残る粒コーンの数を調べてみようと思う。

いわば缶コーンスープの宿命ともいえる問題だが、

これまでその実態を明らかにした研究はなかった。

 

缶コーンスープの闇の部分に迫る実験となることだろう。

 

<実験3>

粒コーンは飲み終えた缶にどれだけ残っているのか?

 

実験方法は至ってシンプルである。

飲み終えた後の缶を、缶切りであけてみるのだ。

これで、缶に残った粒コーンを正確に数えられる。

 

なお、実験は公正を期すために、

器にあけるのではなく実際に飲んでみることとした。

また、普段飲むときのように、缶は飲む前によく振っておき、

飲みながらも缶を回したりして、出来るだけ粒を残さないよう努力した。

 

 

7種類すべてをきちんと飲んだ。

 

ということで、7種類、全部を飲んで確かめた結論。

 

・ポッカ ……… 52粒中、0粒残留

・クノール …… 30粒中、0粒残留

・アサヒ ……… 60粒中、0粒残留

・キリン ……… 23粒中、0粒残留

・伊藤園 ……… 57粒中、12粒残留

・ダイドー …… 51粒中、2粒残留

・JT ………… 47粒中、1粒残留

 

なお「○○粒中」の数字は実験2での結果であり、

残留数調べは同メーカーの別個体を使用している。

正確な意味での残留数ではないことを予め断っておく。

 

 

缶切りで中を調べてみて驚いた。

 

伊藤園を除いて、ほとんど粒コーンは残っていない。

ポッカ、クノール、アサヒ、キリンに至っては残留数ゼロだ。

 

<結論3>

粒コーンは飲み終えた缶にほとんど残っていない。

 

確かにポッカの缶を見ても、

 

「コーンのつぶが出やすくなるように、缶のタブを改良しました!」

 

と書いてある。

 

かつて、缶コーンスープといえば、

粒コーンは缶の中に残るのが当たり前だったが、

いつのまにか、粒コーン残留問題は解決されていたのだ。

 

これまで、きっと中にもっと残っているんだろうな、

と思いながら缶をゴミ箱に捨てていたが、それは間違いだった。

缶コーンスープの粒コーンはほとんど残っていないのだ。

 

 

だとすると、伊藤園の12粒は残りすぎではないだろうか。

 

実験サンプルは1缶だけなので、

もしかしたら、たまたまなのかもしれない。

これは、追加実験をいずれ行うとしよう。

 

 

<追加実験> 近日実施の予定

伊藤園の缶コーンスープは粒コーンが残ってしまうのか?

 

 

さて、実験は以上である。

 

<結論まとめ>

1、同メーカー製品でも粒コーンの数は微妙に異なる。

2、メーカーによって粒コーンの数はかなり異なる。

3、粒コーンは飲み終えた缶にほとんど残っていない。

 

なんとも見事な結論だ。

 

粒コーンが好きだという人は、粒コーンの多いメーカーのものを。

スープのほうを多く飲みたい人は、粒コーンの少ないメーカーのものを。

これからはきちんと選んで飲んで欲しい。

 

個人的にはポッカのつぶたっぷりコーンが好印象だった。

粒コーンの数が多く、コーンそのものも大ぶりだった。

 

これからはポッカのつぶたっぷりコーンを愛飲することにしよう。

 

また、粒コーンが缶に残る心配もこれで消え去った。

 

何かの具合で少量残ることもあるかもしれないが、

基本的にはすべての粒コーンを味わうことができるようだ。

安心して缶コーンスープを飲み、缶を気持ちよく捨てることとしよう。

 

以上で実験は無事に終了。

 

缶コーンスープ、万歳!

 

 実験後は甘いゲップに悩まされた。

 

 

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