コリアうめーや!!メルマガバックナンバー

 

第17号

 

<ごあいさつ>

凍えるほど寒い日が続いております。

あんなにTシャツと生ビールが大好きだったのに、

いまやコートと熱燗が大好きな人に大変身です。

ところで、先日11月11日という縁起の良い1並びの日がありましたが、

韓国では「ペペロデー」というちょっと特別な日でした。

「ペペロ」とは日本のポッキ−に非常によく似たお菓子。

パッケージまでポッキ−そっくりです。

(真ん中にハングルでペペロと書かれている)

そのペペロデーですが、11月11日という並び具合がペペロに似ている!!

という理由で、恋人に、友人に、先生に、片思いのあの人に、

ペペロをプレゼントするという、なんとも面白オカシイ日なのです。

なーんて、笑っていたら、日本も一昨年から11月11日は

「ポッキ−&プリッツの日」だそうです。

なんだかなあ、と思ってしまいましたが、

ま、こんなお遊びも楽しいものです。

さて、コリアうめーや!!第17号。

旅の間に仕入れてきたネタを大披露のスタートです。

 

 

 

<韓国で念願のチムタクを食べる!!>

  

(店の外は順番を待つ人で一杯)      (大皿に盛られたチムタク)

 

いくらコリアン・フード・コラムニストだといきがっていても、

日本に住んでいてはその知識もすでに過去の産物。

日々刻々と変わっていく食文化についていくことは不可能だ。

 

八田氏が留学生活を終え、日本に帰って来たのが昨年12月。

玉手箱を開けた覚えはないが、浦島太郎になるには充分な期間だったようだ。

 

慶尚北道、安東の田舎料理であったチムタクが大ブレイクしたのは今年に入ってから。

代表的なチムタクのチェーン店である鳳雛チムタク(ポンチュチムタク)を例に挙げると、昨年10月に1号店が大学路にオープンしたばかりにも関わらず、いまやソウルだけで30店舗を数える。

 

チムタクの他にも韓国の焼酎と、伝統薬酒の百歳酒を混ぜた「五十歳酒」やロッテリアが世界初のふれこみで発売した「キムチバーガー」も今年生まれた新しい食文化だ。ロッテリアが販売するライスバーガースタイルの「キムチバーガー」に対抗し、マクドナルドが今秋、ダブルチーズバーガーにキムチを加えた「キムチバーガー」を発売。熱いキムチバーガー戦争が繰り広げられている。

 

これらの流行に対し日本で対応する術は全くない。

 

「食べたい、食べたい、僕も食べたいよー。」

と、畳の上に寝転がってじたばた駄々をこねるのがせいぜいである。

 

日本にいる留学生に「チムタクってどんな料理か知ってる?」と聞いても、

「チムタク?それはなんだ?」と逆に聞き返される始末。

最新の流行を知らないという点では彼らも一緒だ。

 

思い起こせば留学時代、僕らも似たような境遇だった。

日本からやってきた旅行者が、韓国人になにやらあいさつのようなものを教えている。

両手を胸の前で広げ「オッハー」。はて、あれは何だろう?

「おい、ドリフターズのギャグにあんなのあったか?」

「いや、知らん。初めてみた。」

僕らの住む時系列は少なくとも3万光年くらい離れていたと思われる。

 

その念願のチムタクをついに韓国で食べて来た。

 

どーんと大皿に盛られて出てきたチムタク。

チムタクはブツギリにした鶏肉をジャガイモ、ニンジン、ネギ、キュウリ、赤唐辛子などの野菜と共に甘辛く煮こんだ料理で、豪快に1匹、2匹と注文する。つまりニワトリを何匹食べるかという勝負。1人ではとうてい1匹食べきれないので、大勢でわいわい言いながら食べる料理だといえる。

 

うひゃあ、とひとつ歓声をあげチムタクに突入。

うん。やわらかい。鶏肉が実にやわらかく煮こまれており、骨付きなのにホロリとほぐれて食べやすい。醤油と砂糖をベースに味付けられ、唐辛子のピリッとした刺激がいっそうの食欲をそそる。味の染み込んだジャガイモがうまい。ネギがとろける。煮こまれたキュウリがオツな味をかもし出す。

 

見た目が赤くないので、さほど辛くないかと思いきや、これが意外にそうでもない。鶏肉や野菜がゴロゴロする中に赤唐辛子が少なからず泳いでおり、食べるほどにピリリピリリと辛さの波が襲ってくる。唐辛子自体は食べないように気をつければよいが、唐辛子の種の部分が散乱しあちこちにもぐりこんでいて、これが辛い。

 

鶏肉や野菜の下にタンミョン(春雨のような麺)が潜んでいた。

ずるずるとすすってみると、これがまた鶏から出たダシを吸いこんで絶妙の味。

鶏肉、野菜、麺。3つの旨みが絡み合って、

大ブレイク当然、行列やむなし、という味になる。

 

チムタクは今後、同様にブレイクした鶏料理、

タッカルビの後継者として定着すると思われる。

韓国料理の喜びがまたひとつ増えた。

 

 

<おまけ>

便宜上チムタクと書きましたが、正確な発音とは少し違います。

音のほうに忠実に書けば「チンタッ」という感じ。

色々をサイトをのぞいてみましたが、まだ新しい料理なので表記がバラバラです。

「チムタッ」や「チンダッ」、日本語訳で「蒸し鶏」というのもありました。

ただ、チムは確かに蒸すという意味ですが、煮るという意味もあり、

チムタクの場合は煮るほうのチム。「蒸し鶏」は少し違う気がします。

でも「煮鶏」って書くのも変だしなあ。

そのうち日本でも有名になるにつれて統一性が出てくるものと思われます。

 

<お知らせ>

今回紹介したチムタクとペペロの写真をホームページで見ることが出来ます。

よかったらのぞいてみて下さい。

http://www.koparis.com/~hatta/

 

<宣伝>

タイガーブックスというところから

東京都内、近郊の韓国料理屋を紹介する、「コリア旨い店」という本が出ています。

「一言余計に語る韓国料理」というコラムを八田氏が書きました。

タイトルは「コリアうめーや!!」をパクったのかなあ……。

 

<八田氏の独り言>

「コリアうめーや!!」って韓国語に訳せない。

ダジャレの宿命といえばそれまでだけど……。

 

コリアうめーや!!第17号

2001年11月15日

発行人 八田 靖史

hachimax@hotmail.com

 

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