コリアうめーや!!メルマガバックナンバー

コリアうめーや!!第161号

 

 

<ごあいさつ>

11月15日になりました。

いよいよ今年のメルマガも今号を含めてあと3回。

暑かった夏もすっかり記憶の外に追いやられ、

日に日に寒くなる気温を心配する日々です。

僕の住む東京がすでにこの寒さですから、

ソウルあたりだと、すでに相当寒いでしょうね。

冬のソウルは好きですが、寒さを思うと震えます。

てか、震えてでも行きたいんですけどね。

今年は1月に行ったきりでとんとご無沙汰です。

さて、そんな中、今号のコリアうめーや!!ですが、

韓国に行けなかった理由のひとつを振り返ります。

今年はずっと東京での仕事に全力を傾ける日々。

その成果が、やっと実を結ぶことになりました。

発売日直前だけに宣伝の香りも漂いますが、

ちょっとした裏話ということで読んで頂ければ幸いです。

コリアうめーや!!第161号。

明日発売を記念しての、スタートです。

 

<『東京 本気の韓国料理店』いよいよ発売!!>

幸せだ……。

なんと言うかもう……。

とろんとろんだ……。

 

じっとしているだけで顔がニヤニヤ。

ほっぺたが垂れ下がってデレデレ。

思い出し笑いのようにクスクス。

 

傍から見れば気持ち悪いだけだろうが、

僕はどうしてもこのひとり笑いを止められない。

 

え、何がそんなに嬉しいんだって?

そりゃもうそこのアナタ!

 

このメルマガを配信する1日前の14日。

ひと夏かけた仕事の集大成が手元に届いたのだ。

 

『東京 本気の韓国料理店』

 

この本がついに印刷所からあがってきた。

発売日は16日なので、今まさに全国の書店へと移送され、

書店員の方々によって陳列の準備が始まっている頃だろう。

 

通常、著者や執筆者のもとには一足早く、

出版社から完成品が郵送されてくるのが慣例。

それを今か今かと待つのも楽しみなのだが、

今回はそれすらも待ちきれず、自ら出版社に出向いた。

 

今までありがたいことに5冊の本を出させて頂いたが、

出版社までわざわざ取りに行ったのは今回が初めて。

 

数日前からソワソワして仕方なかった。

 

なぜだろう。なぜこんなにも興奮しているのだろう。

長い間をかけて準備してきた本だからだろうか。

確かに振り返ってみると、ずいぶん長い期間をかけた。

 

この企画が始まった2005年はまさに韓流のピーク。

ドラマ「冬のソナタ」の爆発的なヒットにより、

日本全国で大々的な韓国ブームが巻き起こっていた。

 

人気ドラマ、映画は次々に韓国から輸入され、

それを紹介する書籍、ムック本も続々と発売。

コリアンタウンに注目が集まり始めたのもこの頃だ。

 

東京でもっとも有名なコリアンタウンといえば新大久保。

新大久保には韓流スターのグッズを扱う店が続々とオープンし、

韓流のメッカとして、地方からも訪れる人が増えた。

韓国料理店の数も、ものすごい勢いで増えていた。

 

当時から新大久保の各店舗を巡り歩いていた僕は、

その突如とした活況に驚き、

 

「新大久保のガイドブックを作れば売れる!」

 

と、あちこちで叫んだ。

 

実際、同じことを考えていた人は多いと思う。

新大久保特集を組んだ雑誌や、ムック本は多かったし、

テレビなども取材にきている姿を見かけた。

新大久保の専門本ができるのも時間の問題と思われた。

 

だが、これが一向に出ない。

 

というか、今の今まで1冊も出ていない。

僕もあちこちの会社に企画を持ち込んでみたが、

出そう、という話にはまったくならなかった。

 

 

ついに完成した『東京 本気の韓国料理店』。

 

当時、出版社の回答はこうだ。

 

1、芸能は人気でも韓国文化はそこまで浸透していない。

2、新大久保だけだと、販売エリアが極端に限られる。

3、韓国料理って辛いだけで、みんな同じじゃないの?

 

もう涙が出るほど、どこの反応もおんなじ。

編集者レベルまでは新大久保の魅力が伝わっても、

販売担当、広告担当まではどうしても伝わらなかった。

 

「韓国料理にも辛くない料理はあるんだい!」

 

と手足をジタバタさせながらわめき叫んだが、

鬱陶しがられるだけで、事態は一向に進展しなかった。

 

困った、このままではブームが終わってしまう。

 

事態がまるで進展せず、僕が途方に暮れていた頃、

唯一、違った反応を見せてくれたのが実業之日本社だった。

今回出る『東京 本気の韓国料理店』の出版元だ。

 

ちょうど担当の編集者さんが韓国好きでもあり、

また、新大久保にも頻繁に通っているという方だった。

最初に企画を出したときはやはり通らなかったのだが、

ひとつ違ったのは、その後にこんな提案がついてきたこと。

 

「新大久保だけでなく東京全体に拡大してみては?」

 

要は東京全体の韓国料理店を網羅したガイドブック。

そこに韓国食材店や、韓流グッズショップも含める。

であれば、販売エリアも全国規模に拡大することができ、

採算も見込めて、発刊も前向きに検討できるとのこと。

 

なるほど。

 

実際、このやり取りをしている間にも、

韓国料理店は各地で続々とオープンしていた。

時代は確かに変わりつつあった。

 

 

 

新大久保のコリアンタウン。道にはハングルの看板が目立ち、飲食店をはじめ韓国関連の店が立ち並ぶ。

 

2006年は韓国料理の話題が豊富だった年。

韓流の盛り上がりが、食へと波及した象徴的な1年だった。

このメルマガでも何度かその話を取り上げている。

 

まずは1月に始まったTBS系ドラマ『輪舞曲(ロンド)』。

 

この劇中で主人公のチェ・ジウとイ・ジョンヒョンが、

スンドゥブチゲ(柔らかい豆腐のチゲ)の専門店を始めた。

それだけでも韓国料理業界には大きな話題だったが、

実際に、そのロケ現場を店舗に改装して一般営業を開始。

 

ドラマとの相乗効果でスンドゥブチゲへの注目が一気に高まった。

このあたりの詳細はメルマガの第124号にも詳しい。

 

第124号 来たぞスンドゥブチゲ新時代!!

http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume124.htm

 

これ以降、都内ではスンドゥブチゲの専門店が急増。

ドラマの流行を超えて、人気韓国料理にのし上がっていった。

現在では韓国料理店での欠かせない主力商品のひとつだ。

 

最近の流れとしては、大手食品メーカーがこのブームに参戦。

今秋、あちこちの会社から「スンドゥブチゲの素」が開発され、

スーパーをはじめとした小売店で注目を集めている。

 

この話はメルマガの第154号に書いた。

http://www.koparis.com/~hatta/koriume/koriume154.htm

 

 

 

2006年に火を吹いたスンドゥブチゲブームはいまだ加熱中。

 

そして、同年8月には白金高輪で「高矢禮」がオープン。

ペ・ヨンジュンプロデュースの韓国宮中料理店として話題を集めた。

 

NHKドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』のヒットで、

ちょうど韓国の宮中料理に注目が集まっていた頃。

「高矢禮」のオープンを前後して、宮中料理の店が増えていた。

 

新大久保ガイドを企画していた僕らにとって、

こうした時代の盛り上がりは、大きな衝撃であった。

なにしろこうした店のほとんどが、新大久保とは別路線。

 

「高矢禮」は白金高輪という高級住宅地でオープン。

スンドゥブチゲの専門店が展開していったのも、

青山、恵比寿、渋谷、吉祥寺といった若者の町がほとんど。

 

韓国料理の最先端は、すでに新大久保を飛び出していた。

 

「これは新大久保だけでなくてもよさそうですね」

「むしろ東京全域に拡大して正解なのかも」

「よし、東京のいい韓国料理店を網羅しましょう!」

 

方針が決定し、企画書は新たなものに改められた。

新大久保を飛び出し、他エリアの下調べにも奔走。

するとこれまで知らなかった魅力的な店がいくつも見つかった。

 

古き伝統を踏襲する宮中料理店、

本場顔負けの専門店、アイデアを凝らした創作韓国料理店、

スタイリッシュなコリアンダイニングなどなど。

 

東京の韓国料理事情は日進月歩の勢いだった。

 

「これはいけるかも……」

 

そう確信したとき、企画も正式に通ることとなった。

 

集まったスタッフも少数精鋭で韓国に詳しい人ばかり。

時間をかけて企画を煮詰めた意味は確実にあった。

 

 

「高矢禮」のオープンは韓国料理の高級化路線を確定づけた。

 

さて、その取材の成果は実物を見て頂くとして、

実際今の東京では、さまざまな韓国料理が食べられる。

 

僕が最初に惚れた新大久保はまさに本場そのもの。

 

いまだに韓国料理店は増え続けており、

界隈だけで200店舗以上が軒を連ねる。

 

マニアックな郷土料理の専門店なども揃い、

食べられない料理はない、というくらいの充実ぶりだ。

韓国に行くよりも手軽に、さらっと雰囲気だけ味わうには、

新大久保を訪れるのがベストの選択だろう。

 

それに対し、新しく伸びている他地域の韓国料理はまた違う。

 

店が増えたおかげで店舗間の競争も激しくなり、

切磋琢磨の結果、本場をしのぐ店も増えてきている。

新大久保が本場そのものであるのならば、

 

「本場以上!」

 

というのがトレンドなのである。

 

もちろん総合力で見れば本場にはかなわない。

だが、個々のこだわる得意分野でみるとそれが一部逆転。

その部分だけでは明らかに本場を超えているのだ。

 

質の高いブランド食材や旬の素材で作る韓国料理。

日本を含む他国の料理技術を応用して作る韓国料理。

盛り付けや器にこだわった目でも楽しむ韓国料理。

 

日本的な細かい工夫と探究心が生きており、

いずれも韓国料理の新たな可能性を示している。

 

見方を変えれば、日本の食文化に定着するための進化だ。

 

 

僕らが期間中に取材して取り上げた店は180店舗。

 

その中には韓国そのものといった家庭料理店があれば、

絢爛豪華なインテリアの中で楽しむ豪華な宮中料理店もある。

デートに使えるオシャレな韓国料理店もある。

 

単純に韓国料理を食べに行くというだけではなく、

韓国料理の中でも多くの選択肢を得られるようになった。

 

だから僕は伝えたい。

 

「東京の韓国料理はすごいよ!」

「東京の韓国料理は本場にも負けないよ!」

「東京の韓国料理は本気だよ!」

 

韓国料理を愛するすべての人に。

 

『東京 本気の韓国料理店』

 

ついに完成しました。

 

 

 

本を開くとどのページにも本気の韓国料理ばかり。

 

<お知らせ>

仕事が忙しくHPの更新ができません。

落ち着いたら、まとめて更新したいと思います。

http://www.koparis.com/~hatta/

 

<お知らせ2>

東京の韓国料理店ガイドがいよいよ発売になります。

本当にいい店だけを厳選し180店舗を紹介。

新大久保、赤坂、銀座、麻布、六本木、上野などなど。

本場をもしのぐ名店揃いの1冊です。

 

タイトルは『東京 本気の韓国料理店』。

 

実業之日本社より11月16日に発売予定です。

定価1200円(税込)で全国書店にて取り扱い。

飲食店だけでなく食材店、韓流グッズ店も含まれているので、

すべての韓国ファンみなさまにオススメです。

 

アマゾンなどのネット書店でも購入できます。

 

アマゾン

http://www.amazon.co.jp/dp/4408029793/

楽天

http://item.rakuten.co.jp/book/5129966/

 

僕にとっては長年の夢がついにかなった気分です。

魂のこもった1冊をぜひご購入ください!

 

<八田氏の独り言>

もし好評であれば来年度版の話も出るでしょう。

できれば毎年出していきたいくらいのいい本です。

 

コリアうめーや!!第161号

2007年11月15日

発行人 八田 靖史

hachimax@hotmail.com

 

 

 

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