コリアうめーや!!メルマガバックナンバー

 

コリアうめーや!!第7号

 

<ごあいさつ>

日本列島は梅雨真っ盛り。

うっかり傘を持たずに出歩いてずぶぬれになったり、

やむなくコンビニで傘を買ったとたんに雨がやんだり、

まさに踏んだり蹴ったりの毎日でございます。

とはいえ雨というのも自然の恵み。

韓国では90年ぶりという深刻な日照りが続いているそうです。

ロッテ百貨店本店前では伝統礼法にのっとった雨乞いの儀式が行われ、

市場では白菜をはじめ野菜価格が急騰、買占めにも発展しているようです。

今こそ小泉内閣は日本中の雨男、雨女を召集。

韓国に派遣するべきではないでしょうか。

おとなり韓国を心配しつつ、コリアうめーや第7号。

始まりであります。

 

<4次会のヒーロー、カムジャタン>

  

(左)カムジャタンにはジャガイモがごろごろと入る。

(中)17年間の歴史を持つ老舗のカムジャタン。スープは毎日注ぎ足しながら作る。

(右)緑色は臭い消しの役割を果すゴマの葉。赤色は粉末唐辛子。

  

(左)よく煮込まれ食べごろになったカムジャタン。

(中)豚の背骨を両手で持ち、かぶりついて食べる。

(右)24時間営業をうたうカムジャタン屋の看板。

 

最近テレビで韓国料理特集なんてのをよく見るようになった。

そろそろやり尽くしてきた感があるのか、カムジャタンのような比較的マイナーな料理まで

取り上げられてきている。カムジャタン好きの八田氏としては嬉しい限りだ。

 

でも、やはりカムジャタンはまだまだ日本では知名度が低い。

こないだ夕方のニュースの時間に韓国料理の特集が組まれ、カムジャタンが登場。

料理の映像と共に「カム」=「ジャガイモ」と大きく字幕スーパーで説明がでた。

 

情けなくて涙がでらあ。

 

韓国語でジャガイモは「カムジャ」。

「カム」では果物の「柿」になってしまう。

どこの放送局かは書かないが、もうちょっと何とかしてほしい。

 

さて、カムジャタン。

ジャガイモの入る鍋料理なのだが、それだけではない。

むしろメインは豚の背骨なのである。

 

豚の背骨をネギ、ニンニク、ショウガと共に長時間煮こみ、

十分にうまみを出した後に、そのスープでジャガイモを煮るのだ。

 

実際に供される時には、鍋にジャガイモと豚の背骨がみるからにごろごろ。

臭い消しのゴマの葉を大量に入れ、ヤンニョムで真っ赤なスープにする。

 

ジャガイモは大きければ半分に、小さければ丸のまま。

豚の背骨を実際に見たことのある人はあまりいないと思うけど、

鮭の中骨を30倍くらいにした感じで、とにかくごつい。

露天風呂で相撲取りと軍人が混浴してるような感じに見える。

 

これを携帯コンロでぐつぐつ煮ながら食べるのだが、

まずは豚の背骨から食べること。豚の背骨にこびりついた肉はわずかではあるが、肉はカル

ビの例を持ち出すまでもなく骨まわりの肉が最もうまい。上品に箸でこそげても埒があかな

いので豪快に手で持ってかぶりついて食べよう。

 

そして充分に味が染みてからはじめてジャガイモを食すのである。

このジャガイモがまたうまい。濃厚なスープをそれこそ全身に吸収しているので、やわらか

くホコッと崩れ、じゅわっと口の中にエキスが染み出る。

 

「あ〜韓国人に生まれればよかった〜〜。」

 

と、ため息が漏れる瞬間である。

 

最近サービスのため肉のほうを多くいれる店が増えたそうだが、カムジャタンはあくまでカ

ムジャ(ジャガイモ)のタンであるから、ジャガイモをメインに食べる料理であることを八田

氏は強く主張したい。カムジャタン屋はジャガイモが主役であることを忘れないように。

 

そうそう。題名を書いておいてすっかり忘れていたが、カムジャタンは4次会のヒーローな

のである。飲んで、飲んで、カラオケ行って、その次にカムジャタン。まさに日本のラーメ

ンに相当するような締めの一品でもあるのだ。

 

と、いうのもカムジャタン屋は韓国の元祖24時間。

いいかげん他の店がしまる頃に、唯一開いているのがカムジャタン屋なのである。

 

韓国に行って韓国人に歓迎を受けてはしご酒。

そんな機会があれば、最後の気力を振り絞ってぼそっとつぶやいてみましょう。

 

「次はカムジャタン?」

 

韓国人の驚く顔が目に浮かぶようです。

 

 

<八田氏の独り言>

コリアン・フード・コラムニストを名乗ろうかと思っています。

頭文字を取ってK・F・Cです。

 

コリアうめーや!!第7号

2001年6月15日

発行人 八田 靖史

hachimax@hotmail.com

 

 

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