コリアうめーや!!メルマガバックナンバー

 

コリアうめーや!!第5号

 

<ごあいさつ>

5月のいい天気が続いています。

1年の中でもこれだけすごしやすい時期はそうそうありません。

こんなにうららかな日には一人で部屋にこもって、

鬱々とメルマガを書いているのもまた格別です。

赤ワインでも買ってきてチーズでもかじろうかという勢いです。

カフェオレにクロワッサンでもいいかもしれません。

間違っても番茶にかりんとうではありません。

さて、ティーブレイクのお供にメルマガもひとついかがでしょうか。

気を利かせて食べ物の話題をサービスさせていただいています。

かしこまりました。ありがとうございます。

では、ごゆっくりどうぞ。

 

<生ラーメンという食べ物>

    

(左)調理された辛ラーメン。

(中)韓国のラーメンにスライスチーズを入れるとまろやかな味になる。

(右)インスタントラーメンを具に使用したチゲ、プデチゲ。

    

(左)コンビニエンスストアに陳列されたインスタントラーメン。

(中)コンビニエンスストアに陳列されたカップラーメン。

(右)新村のシンゲッチ。2001年に新装開店して店名もシンゲッチに。新しくなって以前の魅力はなくなった。

 

韓国に初めて行って、店でラーメンを頼むと日本人はたいてい驚く。

丼が出てきた瞬間、はしを手に取るのも忘れあっけにとられる。

目の玉はコンパスでかいたようにまん丸になり、

開いた口はハエが飛び込むまでふさがらない。

 

一体それは何故か。

出てきたラーメンがインスタントの袋ラーメンだからである。

 

みなれた白いちぢれ麺が、真っ赤なスープの中で泳ぎ、

具は髪の毛ほどに細く切った人参とかき卵。そして刻んだネギが少々。

いくらほじくり返して探しても、チャーシューもメンマも見当たらない。

友達の家でこれを出されたならいざ知れず、

店に入って注文して、金を払って食べるラーメンがインスタント……。

 

 

仮にイタリア人が日本にやってきて、店でスパゲティを頼んだとしよう。

スパゲティを頼んで出てきたものが、なんと日清の「スパ王」だった。

 

これはどんなイタリア人でも、ぶったまげると思う。

ウェイトレスが深田恭子であっても、横で食べているのが鈴木保奈美であっても、

僕がイタリア人ならイスを蹴っ飛ばして、店を出てしまうだろう。

 

それほど韓国のラーメンには新鮮な驚きがある。

 

一方いわゆる日本人の言う「ラーメン」がないというわけではない。

インスタントの麺ではなく生麺を使い、粉末でないスープとともに、チャーシュー、

メンマなどのおなじみの具を載せ食べるラーメンも存在する。

ただしこれは普通のラーメンではなく「生ラーメン」と特に称され、

あまりなじみのない外国料理の中のひとつである。

 

日本人の感覚としては実に不思議だ。

 

韓国人は実にラーメン好きな国民で、平成12年の統計によればインスタントラーメンの

国別の消費食数は中国、インドネシア、日本に続く4位。年間一人あたりの消費食数は2

位インドネシアの44食に大きく差をつけて堂々の1位、85食である。(ちなみに日本

は43食で3位)

(食品科学広報センター・社団法人日本即席食品工業協会の統計による)

 

年間一人あたり85食とはまさに驚異的な数字で、全国民が4.3日に1食は食べている

計算になる。日本人は8.5日に一度。韓国人は日本人の倍近く食べているのだ。

 

実際八田氏も韓国ではよくラーメンを食べた。

ちなみに韓国のインスタントラーメンはどれも真っ赤である。

はじめは驚いたが、店で食べるインスタントラーメンもまたうまい。

プデチゲというチゲには鍋料理にもかかわらず、インスタントラーメンを入れる。

韓国人の友人達と貧乏旅行をしたときは、朝からラーメンをむさぼり食べた。

酒の席では袋ラーメンの袋に直接熱湯を注ぐ、いかにも有害成分が染み出てきそうな軍隊

式ラーメンというのも食べさせてもらった。

 

またソウルの繁華街である新村(シンチョン)の片隅にある小さな小さな食堂で、酔った

後に食べるラーメンは絶品だった。

そこは狭い店内ながらもいつも学生達で一杯で、

人気メニューは「シンゲッチ」と呼ばれるラーメンである。

 

シンゲッチのシンは「辛ラーメン」のシン。

シンゲッチのゲッは「卵」。

シンゲッチのチはなんと「チーズ」のチである。

日本でも有名な辛ラーメンに、溶いた卵を入れて最後にスライスチーズを載せる。

これが本当にうまかった。

 

 

韓国に行ってラーメンを食べる機会があるだろうか。

カルビや韓定食だけでなく、大衆的なものを食べる機会もあればと思う。

ごちそうだけ食べては本当の韓国は見えない。

ラーメン一杯が異国を語ることもあるのだ。

 

 

<八田氏の独り言>

こないだ韓国人と一緒にアメ横に行きました。

大特価「フィジーのおみやげ」1000円というのが売られていましたが、

誰がなんのために買うのか非常に疑問でした。

 

コリアうめーや!!第5号

2001年5月15日

発行人 八田 靖史

hachimax@hotmail.com

 

 

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